うちのキッチンにはクーラーがありません。だから真夏は毎年室温がどえらいことになります。
レンジボード兼食器棚が歪んだ
暑さのせいもあるのか、合板にプリント化粧板が貼ってあるレンジボード兼食器棚が歪みました。
左側60cmがレンジボード、右側の約25cmが食器棚となっているキッチン家具です。このレンジボードは2020年の夏に購入して自分で組み立て使ってきました。この部屋に越してきてから、いちばんうえの板が微妙に歪んできたことには気がついていました。水をかけたとか、熱いやかん乗せたとかの心当たりもなかったので、放置していました。
ところが昨日ふとみてみたら、レンジボード部と棚部の間仕切り板のダボが見えてるじゃありませんか。
ハッとして扉を開いてみると、食器棚の中仕切りの横板が中心に向けて1cm近く傾いている状態でした。
まずい。これはまずい。
わたしは食器が好きで、少しずつ集めているお気に入りの食器がこのなかに入っています。崩壊されたら泣くに泣けません。
構造をチェック
崩壊しそうに歪んだレンジボードをチェックしてみたところ、暑さ以前に構造上の問題が大きいようでした。
四隅に脚がついていて、床から底面が上がっているタイプなのに真ん中になにも支えがないんです。
食器って数枚重ねただけでもけっこう重くなりますよね。それに、調理家電もわりと重い。そりゃ支えのない真ん中に向けてたわんでゆくに決まってるわ！構造的に無理があるデザインだったのに、見た目と機能と値段に惹かれて買ったわたしが愚かでした。
支えには頑丈なものを
素人が入手しやすく、簡単な作業でレンジボードの下にしこめそうなものといったら、コンクリートブロックかレンガです。
調べてみたらレンガは厚み6cmの規格とわかりました。二つ重ねれば12cmになり、レンジボードの下の隙間とほぼ同じです。
そんなわけで、朝イチでホームセンターへレンガを買いに行ってきました。
レンガ売り場は当然屋外で、容赦なく太陽が当たってます。
暑い…！！！
照りつける陽射しの下、持参したメジャーで並んでいるレンガを測り、オーソドックスな規格の赤レンガをふたつ…
おっも！！重い！レンガってこんなに重かったっけ？
子供の頃に遊んでいたレンガはこんなずっしりしていなかった。
今にして思えばあれは「はんぺん」と呼ばれる規格のもので、この普通サイズのレンガの半分の厚みのものだったのだな。
サスペンスドラマや漫画なんかで、襲われて地面に押し倒されたヒロインが手近にあった花壇のレンガや石を掴んで相手を殴るというシーンがあったりします。
が、このサイズのレンガを女性が片手で握って振りかぶって、なおかつ相手の頭部を的確に殴るなんてかなり難しいわ。筋肉量が多いわたしですら厳しいです。たぶんあれも「はんぺん」ですな。
レンガ売り場には色々な種類の煉瓦がありました。加工されたレンガの数々に興味を惹かれて（デコラティブなものから水捌けを考えたもの、耐熱レンガ等、いろいろあって面白いんです）持ちあげたり測ったり触ってみたりしていたら、のぼせたようになってしまいました。
いかんいかん。
涼しい店内に入ってウロウロし、少し頭を冷や…
おおおこんなところにウンベラータが。アンスリウムも赤、ピンク、白とどれもかわいい。
いかんいかん。
今日はレンガだけ買うのだ。レンガだけだぞ。
レンジボードの下にレンガを押し込む
ずっしり重いレンガを買って帰宅して、床を傷つけないよう薄めの段ボールを敷いてからレンガをレンジボードの下にさしいれ…さし…
入らへんやん。
そう。たわんで沈み込んでいるもんだから、ピッタリサイズのレンガ（ふたつ重ねて12cm＋段ボールの厚み5mm）がすんなり入らないのです。だけど、35度近いキッチンで、今から食器やレンジなどをいちど全部出して作業するのはまっぴらごめんです。
ふむ。
手より脚の力の方が強いよね。
足裏をレンガにぴたっと当てて「ふんッ」と押し込んだところ、ゴリゴリゴリっと入りました。
素晴らしい脚力である。よし、この調子だ。何度かにわけてゴリゴリとレンガを押し込み、ひどいゆがみはなんとか解消しました。ゴリゴリいってるのはレンジボードの底面に傷がつく音です。見えない底に傷がついても無問題です。買い替えるまでの場繋ぎですから。
ゆがみが綺麗さっぱりと解消されたわけではありませんが、さしあたっての危機は免れたのでホッとしました。
ちなみに、縦半分のれんがのことは「羊羹」というそうです。美味しそう😋
過酷な環境におくなら金属製
今回のことで反省しました。過酷な環境で使うなら、スチールラックかメタルラックとかの金属製のものがよさそうです。
置き場所の制約もあるのでまたいちからレンジボード付き食器棚を探さねば…。
幅90cm、高さ110cmまででおすすめがあったら教えてください！