ホットサンドメーカー活用法

食パンを焼いたり惣菜パンを温めるのにトースターを使っていた。それ以外の選択肢を考えたこともなかった。

が、ある時、食パンを小さなフライパンで蓋をして焼いてみたらとてもおいしく焼けた。トースターで焼くより水分が逃げないから、パサつかない。耳はカリッとはならないけれど、それも含めてこちらのほうが美味しく感じる。
チーズを使った惣菜パンもフライパンで焼いて温めるのが好きだ。チーズが垂れてトースターの庫内が汚れることなく焼けるし、全体がムラなく温まる。

そこで思いついた。
がっちり蓋をして両面焼けるホットサンドメーカーは、温め器具として最適なのでは?と。
ホットサンドメーカーで様々な調理をする人たちがいるのは知っている。けれども、隙間からの液ダレとその後始末を考えると、やりたいとは思えなかった。だが、温めるだけならガスコンロもそれほど汚れないだろう。

フォカッチャもふっくら、しっとり、熱々に

試しに、フォカッチャをホットサンドメーカーで温めてみた。冷蔵庫の奥に押し込んでちょっと時間が経ってしまったフォカッチャだったが、表面はカリッとし生地はしっとりして最高だった。ホットサンドメーカーならふっくらとしっとりを両立させつつ温められる。なんだこれ。こんなに便利な温め器具があるなんて!
面白くなってしまい、いろんなものを温めてみている。

ベーグルを温めるのにも最適

生地の水分量が少ないベーグルも、厚みを半分にスライスして挟めばこのとおり。うまくハマるしぎゅうぎゅうに潰してしまうこともない。生地のテクスチャーが表面はサクッとしているのに、適度な水分量が残るからもっちりおいしく仕上がる。

トースターでベーグルを温めると、表面はめちゃくちゃ熱くなって持ちにくい。それなのに中の方は冷たくボソッとしていたりして、いつも悲しかった。ところがホットサンドメーカーならそういう悲しみを味わわずに済む。素晴らしい。

小金井ベーグル研究所の紅茶ベーグルを、ホットサンドメーカーで温めているところ
大きなベーグルを半分に切り、さらに厚みを半分にして温めているところ

わたしのおすすめは小金井ベーグル研究所さんのベーグルだ。卵と乳製品不使用なので、アレルギーのある方にもお勧めできる数少ないベーグルで、ゆくたびにどれを買おうか迷うほどメニューも豊富だ。インスタなどものぞいてみて欲しい。

焼き芋も温めてみた

冷凍で届く「かいつか」の焼き芋も、解凍後にホットサンドメーカーで温めてみた。弱火でじっくり両面を加熱する。
これが大正解だった。焼き芋のしっとりねっとりした食感はそのままに、ムラなく焼きたてみたいに仕上がる。

かいつかの焼き芋を1/2長さに切ってからホットサンドメーカーで温めているところ
長さを半分に切ったら、くぼみにシンデレラフィット

かいつかの紅天使はぜひ一度召し上がっていただきたいので、重ねてリンクを貼っておこう。

夏は半解凍のまま食べる焼芋も最高です。アフィリエイトではありません。

まさか豚まんまで

かいつかの干し芋と焼き芋のセットをいつも送ってくれる兄嫁に、「ホットサンドメーカーで焼芋温めたら最高ですぜ」とLINEを送ったところ、「チルド肉まんを両面にさっと油を塗って挟んで焼くとおいしいですよ」と教えてくれた。

なんですと?!

そんなことをきいたらやってみたくて仕方がない。
でも、あいにく、チルド肉まんが手元にない。あるのは冷凍のミニ豚まんだけだった。それを蒸籠(せいろ)で蒸してからいちど冷ましてやってみた。そのまま食べろよとも思ったが、「豚まんをホットサンドメーカーではさんで焼いてみたらどうなるか、やってみたい」欲が勝った。

焦げた。

豚まんの生地が意外に糖分が多かったのか、焦げた。でも生地がギュッとなって歯応えがしっかりでて(かたいとかパサついているとかはない。密度が高くなった感じ)豚まんというよりマントゥみたいな感じだ。
次は春巻とか温めてみようかな。

ホットサンドメーカーがこんなに優秀とは思わなかった。「買ったけど、そんなに頻繁にホットサンド作るわけじゃないし…。邪魔だな」なんて思っていて申し訳なかった。
ホットサンドメーカーをもし持っていたら、温める器具として是非活用して欲しい。