今週は仕事が猛烈に忙しくて、金曜日の夕方には気持ちが悪くなってしまうほどでした。フルリモート勤務では常にPCにはりつきっぱなしです。ディスプレイを凝視して8時間も働いていたら、目も頭も疲れて当たりまえです。
10月下旬に絶対に出願しなくてはならない案件が3件あり、それだけでも気持ちに余裕がない。まさかこんなに10月初旬が忙しくなるとは思いもしませんでした。
忙しいと食事や身の回りのことが疎かになりがちです。
今週は何曜日に何を食べたのか思い出せないありさまでした。おまけに、検査のための絶食が2回もあり食生活のリズムも乱れました。
その反動か、「生姜焼きが食べたい!」という気持ちが盛り上がってしまいましたので、今日のお昼は生姜焼きにしました。
生姜焼きの思い出
豚肉の生姜焼きは、家庭やお店によってそれぞれの味つけがあると思います。使う肉の部位やタレなどにこだわったり、つけあわせまで決めている人もいます。わたしは肩ロースの厚めのスライスで作る生姜焼きが好きです。母のつくる生姜焼きももちろん好きですが、今でも忘れられない生姜焼きがあります。
中学校受験のため国立市の塾に通っていたのですが(もはや40数年前のことで恐ろしい)、そこは先生がひとりでやっている塾でした。土曜日の正午をまたぐコマ割りで授業を受けるとき、先生のお昼ごはんと一緒に生徒の分も出前をとってくれることがありました。我が家はてんやものを滅多にとらない家庭だったので、この、塾で食べるてんやものがとても楽しみでした。
ある時、お昼をまたぐ授業を受けることがあり生姜焼き定食を頼んでみたのですが、これがとても美味しかった!
生姜の風味のきいた濃いめの味付けのお肉は三枚で、そこに山もりの千切りキャベツに少しのポテトサラダ、一切れのトマトという盛りつけでした。あのお皿を前にしたときの気持ちの高揚を今でもありありと思い出せます。
生姜焼きの甘くないタレが実においしかった。あの味を再現したい。
今こそそのタイミングだとばかりにやってみました。
大袈裟なようですが、こういうことは「今だ」というタイミングがいつ訪れるかわからないものです。
再現レシピ
下準備
①生姜焼きのタレの材料(2人前)をつくる。
- 生姜のおろしたもの:新生姜なら30g強(ひね生姜だったらひとかけ)
- 醤油 :大さじ1.5
- 調理酒:大さじ1
- みりん:大さじ1/2
- 素製糖:小さじ2
これらをすべてボウルにいれてよく混ぜておく
② 豚肉 : 150g を用意する
・豚肉は筋を切り、塩をひとつまみ振っておく
・焼く20分前に冷蔵庫から出して室温に近づけておく
・焼く直前に豚肉をキッチンペーパーでおさえてから小麦粉小さじ2(分量外)をまぶす
準備が整ったら、フライパンにサラダオイル大さじ1をひいて中火で熱します。
全体が熱くなりきらないうちに豚肉を入れ、火加減をして両面を丁寧に焼きます。(お肉はつつきまわさない。ひっくり返すのは3回までにするとベタベタにならず、また、肉汁が逃げず美味しく焼けます)
表を焼き、裏を焼き、また表を焼きます。
お肉の中まで火が通っていることが確認できたら①のタレを鍋肌から回しかけるように入れ、強火にし、フライパンをゆすって肉に絡ませつつ少し煮詰めてできあがりです。
今回はたまたま豚肩ロースの塊肉があり、500gを塩豚用にした残りを分厚く切ったもので作りました。ナイフとフォークで食べる羽目になりましたが、甘くない生姜焼きのタレがぴりっと辛くて美味しくできました。
思い出の味を再現できて満足です。
やっとひと心地つきました。