まだまだ農地の多い三多摩地区に住んでいると、地元産の農産物を食べる機会がふんだんにあります。
近所には無人販売所がいくつもあるし、スーパーの一角には地元野菜を売るコーナーがあります。市場には出回らないちょっと珍しい品種とか新しい品種の野菜との出会いも、楽しみのひとつです。
先日、ピルカというジャガイモを、近所のスーパーの地産地消コーナーで買いました。
初めての品種です。どんな味がするのか、どんな肉質なのかとわくわくしながら調理してみました。
ピルカの特徴
実際に調理してみてわかった特徴は下記のとおりです。
- きめこまかい
- くせがない
- 表面に凹凸が少なくて皮を洗いやすい
- 皮は薄い
- 煮崩れしにくい
男爵芋系のぽくぽく感はないので、コロッケやポテトサラダには不向きです。
でも、その特性を活かすと、煮崩れしにくいので肉じゃがやカレーなどの煮こみ料理、炒めものに最適といえます。じっくり火をとおすと、適度にしっとりした食感になります。
ということは、グリルとか揚げ焼きにぴったりということです。特に芋は水分が飛んでしまうたちだと、食べてて喉につかえる仕上がりになりますよね。もちろん好き好きだとは思いますが。
揚げ焼きでスパイシーな味付けにしてみた
- ピルカをよく洗って芽などを包丁のお尻でかき取ってから水気を拭き取り、皮付きのまま適当な大きさに切ります。(今回はモスバーガーのフライドポテトみたいな格好に切りました)
- 少量のサラダオイル(ピルカ1個に対して大さじ1/2)をフライパンに入れ、なじませてからゆっくりピルカを並べます。
- そして、中火〜弱火の間ぐらいに火力を調整したら蓋をして(穴付きのものがよい)じっくり火を通します。
- ときどきひっくり返して両面、皮面ともしっかり焼き色がつくまで焼きます。
- 焼けたら火を止めてキッチンペーパーなどで余分な油をとります。火傷にお気をつけて!
- そこにあらかじめ混ぜておいたスパイス(今回はパプリカ、白胡椒、黒胡椒、パセリ、少量のクミン、ニンニク、細かい塩)をまわしかけ、フライパンをゆすったりあおったりしてまんべんなくまぶします。
今朝作ってみたんですけど、完全にビールのあてですね、これ。
タイトルはとりあえずグリルにしておきましたが、揚げ焼きです。グリルで作る時には油をまとわせてからグリルパンに並べて、ローズマリーの枝といっしょに焼いて、最後の方でスパイスを混ぜます。最後にスパイスをかけるのは、スパイスが焦げて苦くなるのを防ぐためです。
もちろん、お好きなスパイスと塩があらかじめミックスされたものを使ってもいいと思います。だけどぜひパプリカは使って欲しい!わたしはマスコットフードのスモークフレーバーのパプリカパウダーを大袋で使っているのですが、いきなりそんな量を買うのは躊躇われる場合は瓶タイプのこちらをどうぞ。
ジャガイモの品種によって味や香り、食感はさまざまです。
お好みの品種、好きなレシピが見つかりますように!