今年も残り2ヶ月となりました(白目)
季節の変わりめの掃除や衣更をきっかけに、家の中のものを減らしたいと感じる季節です。片づけたいという気持ちとともに、年末年始にかけて用事も増えるからなるべく時間も捻出したいと切に思ったりもします。
名もなき家事を減らすには
ちょっと前に「名もなき家事」という言い回しが広まりました。たとえば麦茶の補充、シャンプーの詰め替え、ゴミの分別、布巾の消毒、トイレットペーパーの交換、古くなったタオルや衣類をウェスに降格する等々、そういう地味な作業を指します。
ひとつひとつは瑣末な作業でも、塵も積もれば山となるわけで、リソースを削られているものなんですよね。好きでやっているわけじゃない、省きたい手間はたくさんあります。
ここでつい、家事の効率をあげたくて便利そうな家電や洗剤を買うという落とし穴にはまりがちです。現実の生活ではコマーシャルのようにはゆきません。道具が多ければ便利かというとそうでもないし、使いこなせていなかったりもします。
モノは増やさず手間を減らしてすっきり暮らすために、わたしがやめてよかったと実感していることをご紹介します。
なんか偉そうですけど、わたしはオシャレに暮らしているわけでもインフルエンサーでもありません。誰でもすぐやれそうなことばかりです。どなたかの参考になれば嬉しいです。
台所周りのあれもこれも無くしても不便はなかった
うちには炊飯器、電気ポット、三角コーナーがありません。だけど不便は感じません。
炊飯器のデメリットは以前にも書きましたが
- 使用頻度に比してかさばる
- 電気炊飯器ではお米が美味しく炊けない
- 出しっぱなしにならざるを得ないのにデザインがダサい
- 溢れ出る生活感
- 汚れやほこりがつきやすいのにパーツが多くて手入れが面倒
ですね。
要約すると「見た目が気に入らないしいうほど便利ではないのにやたら態度がでかい」ということになります。土鍋ならパーツは二点、多くても三点だし毎回丸洗いできます。使わない時はしまいこめるし、ごはんも美味しく炊けます。
電気ポットも同様な感じですが、これに加えてカルキ掃除の手間が馬鹿になりません。専用のタブレット状の洗剤をつかって一晩放置して、そのあと何度もゆすぐ工程が必要になります。かなり面倒です。
おまけに、電気ポットで沸かしたお湯にはおびただしい量のマイクロプラスチックが含まれると判明しています。知ってしまったら使いたくないですね。
三角コーナーのデメリットは、手入れが面倒くさいしシンクの中で邪魔になる点です。
しかも基本出しっぱなしで、朝出た生ゴミを空気に晒したまま10時間以上放置することになります。コバエが寄ってきたり、匂いやぬめりがでたり茶渋で薄汚くなったり、いいことがありません。フタができるものにすればしたで、フタ・本体・パッキンの手入れが生じるので腹立たしい。
わたしは匂いを漏らさない小さなポリ袋(クリロン化成のこちらの商品)を使っています。開封後のキムチや漬物などもこれで包めば冷蔵庫に入れても他に匂いが移らない優れものです。
朝これを1枚おろして、卵の殻やコーヒーの出しがらなどをぽいぽい放り込んだらゆるく口を閉めてシンクの隅に置いておき、夜まで使います。晩ごはんの後片付けが済んだらゴミを集めてこれに入れ、袋の口をかたく縛ってゴミ箱に投入しておわりです。
電気炊飯器、電気湯沸かしポット、三角コーナーはなくしてみれば別に困ることなどなく、むしろメインテナンスの手間が減ってスッキリします。
その洗剤、要ります?
シンクの下や洗面台の下の収納スペースに、たくさんの使いかけ洗剤を詰め込んでいませんか?
ドラッグストアやスーパーの洗剤の棚をみると、呆れるほどたくさんの種類の洗剤が並んでいます。
しかしちょっと考えたら、家庭の掃除に使う洗剤はざっくり4種類で足りるとわかります。
・アルカリ性洗剤(皮脂汚れや油汚れ全般に対応)
・酸性洗剤(水垢のもとになるカルキや便器の尿石に対応)
・中性洗剤(何にでも使える。台所用洗剤はほとんどがこれです)
・研磨剤の入っている洗剤(磨き用)
アルカリ性洗剤は強アルカリ電解水の「アルカリフラッシュ」がおすすめです。
うちはお風呂掃除には台所用洗剤とアルカリフラッシュを使っています。専用の洗剤は使いません。それでもちゃんと綺麗になります。
昔はバスマジックリンとか使っていたんですけど…ジョイとアルカリ電解水でたいていの室内の汚れはとれると判ってからは「〇〇用洗剤」と用途をうたっているものは買わなくなりました。
アルカリ電解水は強めのものが使い勝手がいいです。ガス台や換気扇の油や食品汚れもするりと落ちます。薄めれば窓、エアコン、床、冷蔵庫、鏡、デスク、キーボードなどにも使えるし、布でちょっと拭いただけできれいになります。こすり掃除不要なのも嬉しいです。
本気の掃除なら業務用がおすすめ
以前の部屋では浴室のカビ対策で鈴木油脂工業「かびとりいっぱつ(業務用)」を使ったりもしました。(今の部屋に越してからはカビとは無縁です)「かびとりいっぱつ」を使うようになってからは、カビキラーは全部捨てました。あんなんなんの役にも立たへんからな。捨てや!と声を大にして言いたい。
うちの常備洗剤はアルカリフラッシュ、セスキ、台所用洗剤、クレンザー、塩素系漂白剤と酸素系漂白剤だけです。
必要な時だけ酸性洗剤や排水口の内部を洗う「ピーピースルーF」を買って使います。
かびとりいっぱつもピーピースルーも強い洗剤です。業務用洗剤は取り扱いには十分に気をつけてください。大人しかいない世帯なら心配ないと思いますが、お子さんのいるご家庭では業務用洗剤の管理は厳重にしてください。
洗剤の種類を減らすメリット
洗剤の種類を減らすメリットは、それぞれの洗剤の在庫管理が不要になること、容器サイズにあった詰め替え用を買ったり詰め替えたりパッケージを分別して捨てたりがなくなること、収納スペースがすっきりすることです。アルカリ電解水は何回もの水拭きは不要ですから、掃除そのものの工程も減ります。
わたしは洗剤の種類をしぼると同時に、お掃除シート類もやめました。
「これ1枚で換気扇周りがピカピカに!」みたいなことを謳っているお掃除シートはアルカリ電解水には勝てません。また、床掃除用の掃除シート(クイックルワイパーとか)には発がん性物質も含まれているので、猫のためにも好ましくありません。
シンク下が洗剤のボトルや詰め替え用パックでごちゃごちゃしていたのがなくなり、収納スペースも増えて物の出し入れもしやすくなりました。
ゴミ箱は1つでじゅうぶん
各部屋に1つゴミ箱があるものだと思い込んでいましたが、今の部屋に引っ越した時にそれをやめてみました。
燃やすゴミの大きなゴミ箱は1つだけにし、ゴミがでたらキッチンに置いてあるそのゴミ箱まで持っていって捨てます。
これだけですが、結構いい感じです。
洗面所やベッド横にゴミ箱を置いていたときには、燃やすゴミの日に毎回集めてまわったり袋をセットしたり、ときにはゴミ箱を洗ったりしていました。それがなくなって楽になりました。
部屋数が多いおうちにお住まいの人にはあまりお勧めできませんが、3LDKのマンションぐらいなら十分ではないかと感じます。
バスタオルやめました
かれこれ10年近く、身体を拭くのにバスタオルは使っていません。お風呂上がりにはフェイスタオル2本を使います。身体を拭く用に1本、髪用に1本を使い、使い終えたものは翌朝の洗濯で洗っちゃいます。
バスタオルは乾きにくい、かさばる、すぐ臭くなるのがデメリットです。フェイスタオルなら気軽に洗えて乾く時間も短くてすみます。畳むのもしまうのもコンパクトにまとまりますし、古くなったら細かく切って台所掃除用のウェスに転用しやすいサイズなのも便利です。
いちおう、バスタオルは残してあります。
でも、猫をくるむ・発熱時に枕をくるむ・編んだもののウェットブロッキングのために使う程度です。
最近、フェイスタオルもちょっと面倒に感じていて、すべてリネンに置き換えてしまおうかと考えています。リネンは乾きやすく、吸湿性もいいんですよね。ただ、リネンは洗ったらアイロンをかけたくなるので家事工程が増えてしまう。それで躊躇しています。
当たり前という思い込みを捨てる
洗剤にしても生活家電にしても、それがある生活しかしてこないと「あるのが当たり前」と思ってしまいます。
ところが実際はそうではなくて、やめたり捨てたりしてもさしたる不便はなかったりします。
「窓拭きにはこの洗剤、お風呂掃除にはあの洗剤を使うのが当たり前」「日本人なら炊飯器は持っていて当たり前」という思い込みを捨てると、それに付随していた名もなき家事も減らせます。
実はいらないんじゃないかと思っていたものを捨てたり、期待外れだった洗剤のストックを捨てたりするだけでも、おうちのなかが自分好みになって気分がいいものです。秋晴れの休日にでも試してみてください。