突然、ミニトートバッグ製作ブームがやってきました。
厚めの帆布なら一枚仕立で自立するバッグが作れるし、裏地不要でさくさく縫えます。その楽しさにすっかりハマってしまいました。
縫うのも使うのも楽しいのがバッグ作りのいいところです。実際に使ってみて気がつく点などもあり、パターンを少しずつ改良しながら縫っています。
帆布にはそれぞれ個性がある
同じ8号帆布といっても、メーカーや色によって質感は大きく異なります。
日本では岡山、広島が帆布の産地として有名です。わたしが今縫っているのは安芸のメーカーの帆布ですが、黒と紫と緑とでは生地幅からして違います。そして、黒と紫の生地は固く、緑のほうが柔らかいです。同じ生機(きばた)から生まれているはずなのですが、質感がちがうのですよね。
おそらく、織機の個性と染色技術、糊づけ処理などの違いによるものでしょう。
8号帆布が家庭用ミシンで縫えるギリギリの厚さのようです。ミシンによっては縫えないと思います。家庭用ミシンに比べてパワーのある職業用ミシンでも、分厚いところでは針が折れることもあります。
ロックミシンで布端の処理をすれば楽なのでしょうけれど、あまり好きではないんですよね。
ロック処理した端が見えているのはなんだか安っぽく見えます。それに、かがり糸になにかをひっかけてほつれさせてしまうとえらいこっちゃです。財布やキーホルダーなど、金属パーツのあるものをどしどし入れて使う帆布バッグには、ロック処理は不向きだと思うのです。
立てている状態でもちらっと見えますが、両脇の布端はリネンテープでくるんであります。
このリネンテープはたまたま知った素敵な麻素材専門店で購入しました。どの商品もうっとりする素晴らしさで、特に麻糸は美しいんです。でも、わたしはタティングレースは作らないしレース編みも今のところしないので、眺める専門です。ああ、編もうと編めるなと今気がついてしまいました。あぶないあぶない。
帆布の番号の意味
日本製の帆布は「8号」「11号」のように番号がついています。この番号によって布の厚みがわかります。
数字が小さいほど固くて厚くなります。家庭用ミシンで縫いやすいのは11号帆布です。ただしオックスをやや厚めにした程度ですので、自立するバッグにはなりません。
11号では薄くて物足りないけれど8号は縫えるか不安な場合は、10号帆布がおすすめです。
数字が小さいほど厚くなると書きましたが、柔らかさが比例しないことがあります。9号帆布は8号帆布よりも薄いのになぜか非常に固く、工業用ミシンでないと難しい。お気をつけください。
なお、外国製の帆布はオンス(重さ)表示になっていて、重いほどに厚みがあるというシンプルな理解で大丈夫です。
期間限定でバッグ売ります
そんなわけで現在帆布バッグをひとりでは使いきれないほど作っているので、6月に期間限定でバッグを販売します。
こちらのブログに販売ページを設けるか、フェイスブックもしくはインスタで売るか、ちょっと迷っております。
使われるシチュエーションを想像してひたすら縫っていると、猫ベッド専門ウェブショップをやっていたころを思い出します。
このバッグはどんな方が使ってくださるのかな。楽しみです。
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