あけび

あけび

運動不足解消のために歩いています。
昨日、いつものように歩いていたら、脚立を塀の外にたてて庭木を切っているご婦人がいらっしゃいました。
みるともなく見てとおりすぎようとしたときに、塀のうえに置かれた鮮やかな紫色に思わず振り返ってしまいました。

あけびでした。

振り返ったときにご婦人とばっちり目があって「あけびですか?」とうかがったら
「そうなの。あけび。もう伸びて伸びてしょうがないのよ。毎年丸坊主にするのに、こんなに伸びるの」
「あげましょうか?口が開いているのがまだ1個だけなんだけど…(枝や葉ををかきわけながら)探せばもうひとつぐらいあるかもしれないし…枝がついているほうがよければ枝つきでも。」

えー!いいんですか!でも、ひとつで結構です。ありがとうございます!と、ありがたくあけびの実をおしいただいて持ち帰りました。

あけびの実

熟したあけびの実は、なんともいえない美しい色です。
うっとり眺めた後、割って中身をいただきました。
種だらけですがほのかに甘くてもちもちしている不思議な食感です。

よく考えたら、全然知らない人から庭先になっているものを分けてもらって食べるだなんて不用心ですよね。だけど、そんなことができてしまう暢気な町内であることが嬉しいです。