カリフラワー、お好きですか?
わたしは大人になってから好きになりました。肉料理や魚料理の付け合わせとして名脇役です。さっと湯がいて、ナンプラー、お酢、唐辛子、ニンニクなどでピクルスにするのもおいしい。夏にこれをカレーに添えて食べると最高です。
しかしカリフラワーの旬は冬です(11月〜2月下旬)。旬のカリフラワーは温野菜として食べるのがやはり美味です。
お正月明けの産直販売所でピカピカのカリフラワーが安く売られているのをみて、鼻息も荒く買ってしまいました。
こうなったらどうしてもカリフラワーのポタージュが食べたい。
というわけで作りました。備忘のためにレシピを残しておきます。
これはストウブやル・クルーゼのような、重い蓋が隙間なくぴったりはまる鍋で作って欲しいです。空気を抜く穴があいている蓋だと、カリフラワーを蒸し煮にする工程にもう少し時間がかかります。
カリフラワーのポタージュの作り方
材料(たっぷり3人分)
- カリフラワー…中ぐらいの株を1個(大きい株なら1/2個ぐらい)
- ジャガイモ…小1個(ホクホクタイプがおすすめ。80~90g程度)
- 玉ねぎ…大1/4個(70g程度)
- 牛乳…80cc
- 水…20~30cc
- 生クリーム…大さじ2
- コンソメ顆粒…大さじ2
- ローリエ…1枚
作り方
- 玉ねぎとジャガイモは皮を剥き、それぞれ5mm幅にスライスする
ジャガイモは水に5分ほど晒し、水気を切っておく - カリフラワーは水で洗ってから軸から外し、ざっくりと房に分ける。あまり小さく分けなくてよい。
- オリーブオイル(分量外)またはサラダオイルを大さじ1を鍋に入れ、中火で加熱したところに玉ねぎとじゃがいもを入れてゆっくり炒める
- ジャガイモがうっすら透き通ってきたらカリフラワーを加え、底から返すようにして、ジャガイモと玉ねぎをなるべく鍋底から遠ざける(焦げ付きやすい素材なので。)
- 水(分量外)50ccとローリエを加えて鍋の蓋をし、弱火にして5分ぐらい加熱
- 蓋を開けてコンソメ顆粒をふりいれ、顆粒がまんべんなくゆきわたるイメージでさっくりと混ぜる。
- 再び蓋をして弱火で10分加熱。
途中で一回蓋を開けて様子をチェック。
・水分が足りない→水を少し足す
・焦げそうな感じがする→水を少し足したら底から返すように具を混ぜ、トロ火にする - 蓋を開けて牛乳を加え、更に5分ほど加熱
牛乳は沸騰すると吹きこぼれやすい。蓋と本体の隙間から吹き出してきたらトロ火にする - カリフラワーが柔らかくなったのを確認したら、蓋をし、コンロから下ろして粗熱をとる
- 粗熱がとれたらローリエをとりだし、滑らかになるまでミキサーにかける(ハンドブレンダーでもOK)
- ミキサーから鍋に戻し、生クリームを加えてかき混ぜながらトロ火で2分ほど加熱。この時、テクスチャーがぽってりしすぎている感じだったら好みの濃度になるまで牛乳を追加する
- 味をみて塩気を調整し(岩塩が相性よしです)、温めておいたスープ皿によそってサーブする
お好みでピンクペッパーを指先で潰してトッピングするとアクセントになります。
また、おいしいエクストラバージンオリーブオイルを少しまわしかけたり、みじん切りにしたイタリアンパセリを散らして召し上がってください。
わたしはもったりとしたテクスチャーが好きなので、あまりたくさんの牛乳は使いません。生クリームはこの倍量にするとリッチな味わいになって幸せ感が増します。(体重も増し…いえなんでもありません)
牛乳の匂いが苦手な人は、なるべく少ない水分で蒸し煮にして、ミキサーにかけたあとに牛乳を加えるのをお勧めします。
それと、これはほんとうに気をつけていただきたいのですが、ペースト状になったカリフラワーを加熱すると「ボフッ」と破裂して飛びます。これがたいへん熱いので、もれなく火傷します。わたしは今回、おでこにこの攻撃をくらってしまいました。これを防ぐにはひたすらかき混ぜ続けることと、火加減を最弱にすることです。そう、仕上げに手がかかるんです。
ほかの料理にも待ったなしで手をかけてやらないといけないメニューの組み合わせにしてしまうと惨事になりかねません。だからカリフラワーのポタージュをつくるときは、ゆったり準備できるメニューを組んでください。ポタージュにこれだけ手をかけているんですから、あとはバゲットと生ハム、生野菜のサラダぐらいでええんですわと心の中の土井先生も言うてはります。
旬のものは旬に食べるのがいちばん素材の風味が感じられます。寒い季節にぜひ作ってみてください。