うちには電気炊飯器がありません。お米は土鍋で炊いています。
電気炊飯器は場所をとるし出しっぱなしになることが多いですよね。しかし、わたし(の消化器)はあまりお米が得意ではなく、炊飯器の出番は週に1〜2回程度です。出番がそれほど多くない家電を、狭いキッチンでのさばらせておくわけにはゆきません。
それなら土鍋でいいんじゃない?と考え、炊飯専用の土鍋を買いました。
KINTOの2号炊きの小さな土鍋、KAKOMIです。火加減や加熱時間の調整がやや難しいですが、なにしろ手入れが楽です。
鍋での炊飯の悩ましさ
これも選ぶ時にさんざん悩みました。
陶器のぽってりした質感も好きだし最初は陶器の土鍋にしようと思っていました。
しかし、陶器=土ものだから大きさの割に軽く、水分を吸いやすい特性があります。
ごはんを炊く時に厄介なのがこの吸水性です。カビと匂いを心配しないとならないわけです。
わたしは鯛めしやコーンごはん、鶏ごぼうごはん、ツナとひじきの炊き込みごはんなども頻繁に作るので、食材の匂い移りは避けたい。
以前はル・クルーゼやストウブの鍋でご飯を炊いてみたことがあります。が、大失敗の連続で心が折れました。(たぶん火力調整が下手くそだったのだと思います)鋳鉄製の鍋は重くてとりまわしが大変なのもネックです。
鋳鉄製の鍋の最も悩ましい点は、お焦げがとりにくいこと。鍋肌にびっちりついてしまったお焦げを前に泣きそうになったことがトラウマです。擦れば内側のホーローコーティングも傷みますしねぇ。
選んだ決め手
今の土鍋を選んだ決め手になったのは、なんといっても素材です。
料理の匂いが移りにくい素材
KAKOMIは高温で焼き締めた高耐熱陶器で、耐熱温度差500度をクリアしたタフな素材。吸水率*が極めて低く、料理の匂いが鍋に移りにくいので、カビなどの心配をせずにいつまでも清潔に使うことができます。パエリアなどの炊き込みご飯の翌日に白米を炊くことも気兼ねなく愉しめます。 *吸水率とは、鍋に水分が染み込む割合を示したもの。
https://kinto.co.jp/collections/claypot/products/25194#
匂いうつりやカビの心配をしなくていいというのがよかったし、土鍋と違ってちょっとぶつけたぐらいでは欠けないのもよかったです。KAKOMIは内側がするりんとした手触りで、洗いやすい点も選ぶ決め手になりました。
頻繁に使う道具は、自分がストレスなく使えるかどうかで選びたいですよね。
とか偉そうに書いていますが、土鍋でごはんを炊くのをストレスに感じることもあります。ガスコンロを1つ占領されてしまうことや、ちょっとした火加減や加熱時間の調整が意外に難しいことなどです。うまく炊けたかどうか、毎回ふたをあけて底を返すまでドキドキです。
それでも電気炊飯器を買う気にはなりません。それどころかもう1個炊飯用の土鍋欲しいなとか考えているほどです。
もしかしたら、自力で動けなくなるまで土鍋炊飯生活かも。