市販の、味がつけてあるお酢はこれまで積極的に使ってきませんでした。
塩気、甘み、風味が好みにあわなかったときに使い途に困るからです。それと、うまみ調味料などが加えられているものが多くて抵抗がありました。(うまみ調味料が入ったものを食べると、口の中に妙な味が長く残るのが苦手です)
うまみが感じられるだし酢
内堀醸造の「美濃 特選だし酢」は、化学調味料不使用です。360mlというサイズも手頃です。これならもし好みに合わなくても、野菜の即席漬けなどで使い切れそうです。ラベルの記載を読んでみて、美味しそうだったので買ってみました。
実際に人参の甘酢漬けを作ってみたところ、ほどよい酸味とだしのコクがあってちょうどいい塩梅にしあがりました。
お酢は複数の種類を混ぜて使うと、味に深みがでます。酢のもののようにシンプルなものほど、お酢をいくつか混ぜるとおいしくなります。
美濃特選だし酢は「米酢」と「米黒酢」と、2種類の酢が使われているので、これ1本だけでいい感じに仕上げてくれるみたいです。味にはこだわりたい。だけど調味料のボトルだらけになるのはヤダ!という葛藤をわかっていらっしゃる…
意外に応用が効く
これで作る新玉ねぎのだし酢漬けも、玉ねぎの甘みとお酢の酸味、だしの風味でたいへん美味しく仕上がります。「美濃特選だし酢」は甘味控えめなので、お子さんのいるご家庭なら砂糖をすこし足して使ってもいいかもしれません。
甘酢漬けはあとに残るお酢の処理が悩ましいですよね。排水口へ捨てるのはもったいない気がしてしまいます。
わたしは人参の甘酢漬けを食べ切ったら、タッパに残っている酢にそのまま焼いた新玉ねぎを入れてだし酢漬けを作ることもあります。人参のおいしさが溶け出しているのでリッチな味わいになります。
その玉ねぎも食べ切ってしまったら、鶏手羽元のさっぱり煮や酢豚などに使い切ります。
もちろん、傷ませないように保存容器の煮沸消毒や調理中の手指の消毒などこまめにしています。が、暑い季節にはくれぐれもお気をつけください。
お酢は肝臓にもよい
わたしは若い頃に病気が原因で肝機能障害を経験しました。その後、食生活の嗜好や食べられるものがガラリと変わりました。
それまであまり得意ではなかったしじみの味噌汁や酢のものが好物になり、こってりしたものが苦手になりました。
お酢は肝臓の機能を助けてくれることが判っています。
身体は自分に必要なものを「美味しい」と感じるのでしょうね。
肝臓が弱るとベッドから体を起こすことすらできなくなります。とにかくだるくて元気がでなくなるんです。お酢は肝臓の機能を助けてくれるので、お酢で元気にというのはあながち誇張した表現ではないかもしれません。