2016年からの8年間でWordPressサイトだけでもこれまで自分のサイトを7個、他人さまのサイトを11個作ってきました。
独学なのに。
ECサイトやHTMLタグ打ち時代のホームページ、FC2ブログ、アメブロまでいれたら自分のサイトだけで15個ほどにもなります。たぶん、作ったけど忘れてしまったサイトなどもあるはずです。
2000年から独学で始めたWebサイト作りの世界は、2019年ごろからツールのトレンドが猛烈な速度で変わるようになりました。いちどは「もうやだ。ついてゆけない」と思ったこともあります。だけど、自分の発信ツールは欲しい。
そこで「美しい」HTMLタグでのサイト構築を諦め、WordPressにおまかせするスタイルに切り替えました。
当初は、WordPressは日本語版こそあるもののテーマの選択肢は乏しく、自由度が低くてイライラすることもよくありました。CSSやJavaScriptなどをスクールで学んだわけでもないので、痒いところに手が微妙に届かないと感じていました。不満を感じつつも、英語のマニュアルを読んで黙々とテーマをカスタマイズしたのも、今となってはいい思い出です。
根性だけではなんともならない事がある
そういう経験があったから、WordPress初心者の人にむけての講座や叩き台の作成を積極的に売っていた時期もあります。
何事もそうですが、未知のツールは最初の設定に苦心します。最初の一歩を誰かにわかりやすく教えてもらいたい。そういうニーズに応じる商品だったのですが、ここであることに気がつきました。
教えればひとりでできるようになる人と、そうではない人がいるのです。
これは頭の良し悪しの話ではありません。
いかに優秀な人でも得意分野と不得手な分野があるように、どれほど頑張ってもさっぱり理解できない事柄というものがこの世には存在します。まして凡人は尚更です。
高校時代、わたしはあまりに物理の点数が悪いので教師から「真面目にやれ」と叱られました。「真面目にやっているんです！でもまったく理解できないんです！」と真剣に答えたのに、なかなか信じてもらえませんでした。どうやら本当にコイツは理解できていないらしいと気がついた時の、先生の唖然とした表情が忘れられません。こんなアホに出会おうとは、想定外だったのでしょう。アホですみません。
なんの話だっけ。
ああ、そうです、WordPressサイトの話でした。
最近の仕事
ご了承を得たので、直近でのWordPressサイトカスタマイズ代行のお仕事を紹介します。
【ドイツ動物自然療法 Dr. クレス聖美】
先月頭に、クレス聖美先生から、新しいホームページ制作のご依頼をいただきました。
ドイツで獣医師として活躍されているクレス先生は、田代島での猫に対するボランティア活動でも有名です。
クレス先生とのご縁は、東日本大震災直後に遡ります。クレス先生が大阪梅田でドイツ動物自然療法のチャリティセミナーを開催されたとき、情報発信と申込受付のためのホームページを私が作らせていただいたのです（経緯は忘却の彼方でございます）。
「あの時、出来上がったホームページをみて、あなたの仕事は早くて完璧という印象があった。今回もあなたに作ってほしい」と、身に余りある光栄な言葉をクレス先生からいただいてしまいましたので、それはもうやるしかないでしょう！
こういうお褒めの言葉を自分で書くのもとても恥ずかしいというか抵抗があるのですけれど…嬉しかったことはちゃんと記録して残しておきたいお年頃なのでご容赦ください。ほら、忘れちゃうからさ…。
受注から納品まで16日
WordPressサイトのカスタマイズの代行はあくまでも「代行」です。顧客の意思決定があればこそ、作業を進められます。
クレス先生は経営者でもいらっしゃるので、決断が早くて明確です。方針が揺るがないのでわたしも仕事がとてもやりやすかったです。有料のテーマを使ったことと、必要事項をクレス先生がさくさく判断してくださったおかげで、これまでで最短の納期でした。
質問すれば必ず明確な回答を返していただける。画像やテキストもすぐに送ってくださるし、作業する端からページを確認してくださるので、構築が早かったのです。まるでファストトラックを時速200kmで走っているような感じでした。要望と認識のすり合わせを繰り返しながら２週間と２日で納品できて、爽快感すら覚えました。
過去の自分の仕事の評価
そらまめ屋のお客様といい、クレス先生といい、過去の仕事を高く評価していただいていたことが10数年後にわかるとは。しかもそれが7月、8月と続いたのでほんとうに驚きました。
わたしは熱しやすく冷めやすいタイプです。新しいことにすごい熱量で集中し、ある程度のレベルまでは一気に駆け上がります。が、持続力がない。学ぶことやスキルを身につけるプロセスそのものを愉しく感じてしまうせいもあるかもしれません。
そして、そんな自分を肯定的にとらえられずにいました。今も器用貧乏と自嘲しがちです。
この夏、過去のわたしの仕事を評価してくださっていた方々から改めて声をかけていただくことが重なり、「わたしがやってきたことは無駄ではなかったんだ。その時のベストを尽くしていたのは事実だし、やめてしまったからといって決してマイナスにとらえる必要はないのだ」と思うことができました。
改めて、Mさまとクレス先生に感謝を捧げます。ありがとうございました。
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