どうやら世間は編み物ブームらしいと知り、驚愕している。
なんで今??と、編み物歴45年のおばちゃんは、解せぬ思いと嬉しさとで妙なテンションになっている。編み物人口が増えることは喜ばしい。手を動かして1本の糸から立体作品を編み上げる愉しみを、ぜひ若い人たちにも味わってほしい。
ニッティングバードの福箱2025
工場からでる廃棄糸のアップサイクルに取り組む法人もここ数年で増えた。個性的な糸を小さく商うスタイルの店もSNSでいくつか見かけるようになった。そんなお店のひとつから、今年は福袋ならぬ福箱を買ってみた。
先日届いた箱をあけてみて、バランスのいい色の組み合わせの箱でホッとした。
ご覧のとおり、工業用の細い残糸を複数種類くみあわせた引き揃え糸になっている。同じ組み合わせの糸を量産できないため「一期一会糸」という商品名なのだ。意匠性の高い糸なのが魅力だ。
さっそく編み始めてみた。
引き揃えてあるだけで撚り合わせてない糸は、正直、かなり編みにくく感じる。また、コットンや化繊の糸も含まれているので、糸に弾力性がなく、編んでいてキシキシするしラメ糸は指の腹が痒くなる。普段手触りのよいウールの糸ばかり編んでいるせいで、手が慣れるまでに時間がかかりそうだ。
ユザワヤ吉祥寺店の改装セール
手持ちのソックヤーンと組み合わせて編もうと思ったが、手持ちの糸との配色がどうにもしっくりこない。不本意だが、追加で単色のソックヤーンを買うかどうしようか迷っていたところに、ユザワヤ吉祥寺店の改装セールの情報が入ってきた。
単色のソックヤーンを買ってこよう。KFSの単色の糸ぐらい置いているだろう。
ものすごーーーーーく自制して、必要最低限の糸だけ買ったのに7,600円ちょっとの散財となった。
まぁ、NOVITAの糸を試してみたかったし、いいよね。うん。DARUMAのスパニッシュメリノも気になっていたのでお試しとしてひとつ買ってみた。蛍光ピンクと黄色も欲しかったけれど、今回は自制した。
画像左上のUNITED SOCKSとかいう聞いたことのないソックヤーンはルーマニア産で、75%ウール、25%がポリアミドというフィンガリングウェイトのもの。25gで100mある。手触りは硬くてごわっとしている。
NOVITAの7 BROTHERSという毛糸は、売り場では気が付かなかったけれどボソボソのウールだった。編む端から毛がたくさん落ちる。しかも、ソックヤーンなのに太い。4〜5号棒針相当の太さで、正直、ちょっと失敗したと感じている。靴下にしてみて肌触りイマイチだったら、湯たんぽカバーを編んでやろう。
右側に写っているかせの状態のものはトルコ産の手染め毛糸で、メリノウール8、ナイロン2の割合のソックヤーンだ。こちらは手触りがよい。初めての毛糸だけど、理想的な太さと色だから、編んでいて楽しいだろうと容易に予想できる。
なお、目指したKFSの単色ソックヤーンはユザワヤにはなかった。OPALの品揃えもおそらくオカダヤのほうが段違いによい。
ピンク系の糸で靴下を編んでみよう
NOVITAのソックヤーンが太めなので、ニッティングバードのピンク系の糸とUNITED SOCKSの白い糸とを合わせてUS4号の輪針で編んでみることにする。この色の組み合わせならぜったいに可愛い。桜色だ。自分でピンク系の糸を買うことはほぼないので、ちょっとワクワクしてきた。
まずはゲージを確認するためにスワッチを編んでみよう。
豚バラ肉が爆誕してしまった。
頭の中で考えてみたものと実際に出来上がってくるものとのギャップは必ずあるけれど、このサイズ感だとどうみても豚バラかベーコンやんけとなってしまった。
しかし靴下の形とサイズになればまた雰囲気は変わる。
自然派おやつのストロベリーアイスクリーム程度になった。ものは言いようだ。
NOVITAの手触りが気に入らないけれど、とにかく片方だけでも編んでみよう。ガセットヒールにするか、いつもどおりジャーマンショートローヒールにするか、それもまだ決めていない。考えながら編めるのも編みなおしが効くのも、編み物のいいところだと思う。洋裁だと布を裁ってしまってからはとりかえしがつかないことのほうが多い。
Ravelryのほうも更新しておかなくては。